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「価値を創造する」フェーズから「組織を成長させる」フェーズに ―「ペコッター」インタビュー | SideCI導入事例

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会社概要

はじめに

チャットしながらお店を探せるアプリ、「ペコッター」を運営しているブライトテーブルさんにお邪魔してきました。ペコッターはSideCIのメンバーもランチミーティングなどを開く際に活用させていただいています。「こんなの食べたいなー」「こんなお店無いかなー」っていうつぶやきレベルの内容をペコッターにペコッ!と投稿すると、だいたい1分以内に「はらぺこ君」が回答してくれて、3分以内には誰かがお店を教えてくれる素敵なアプリです。

クライアントサイドはiOS(Objective-C)、サーバサイドはRuby on Railsで開発されているとのこと。 いつもお世話になっている「ペコッター」のブライトテーブルさんにSideCIを導入した狙いと今後への期待をきかせていただきました。

新しい価値を提供することに集中

ーペコッターさんではどのような動機でSideCIに興味をもったか教えて下さい。

松下さん: ペコッターは2015年3月にサービスをリリースしたばかりのサービスで、リリース当初は、まずは動くものをリリースしていくこと、ユーザへ提供する価値の”幅”を広げ、何がユーザーに刺さるかを確かめることを最重要項目としてきました。数値で言うと、2週間に一度はユーザに驚きを与えるようなレベルの機能の追加や変更などのリリースを行い、継続的に使われるもの、使われないものを試してきました。

松下さん:先日の増資に伴い、新たにエンジニアがジョインし、開発スピードはさらに加速し、かつ、リリースする機能はより大きなものになることが予想されました。そのときに、サービスと組織を大きくしていく前に、これまでの技術的負債を返済していく必要性を感じ、まずはその負債の程度と量を把握するためにSideCIを導入しました。

f:id:sideci:20151224091142j:plain代表取締役 松下さん

参考リンク: グルメQ&Aアプリ「ペコッター」を運営するブライトテーブルがベンチャーユナイテッドから資金調達

松下さん: 経営判断として、リリースのスピードを最優先とした場合、技術的負債が残ることを選ぶこともあります。ただ、その負債をためたままサービスや組織を大きくしてしまうと、いずれ大きな”利子”に苦しむことになります。そうならないためにも、開発の土台となる既存のコードを整理し、未使用のコードを削除したり、設計の見直しやリファクタリングをすることが必要不可欠だと考えたのです。

使ってみてどうでしたか

松下さん: 現在の技術的負債が可視化されるのがとても良いですね。技術的負債の一覧を見ることが出来て、また、該当のコードもすぐ確認でき、また何が問題なのか簡潔な文章で添えられているので、問題を発見、対処しやすいと感じています。

松下さん: 例えば、既に使っていない過去のコードで、SQLインジェクション可能なコードなども見つかりました。実際にはユーザが入力可能な部分ではなかったので、脆弱性があったわけではないのですが、問題に繋がる可能性のある書き方をしていたのを見つけることが出来たのは大変良かったですね。 他にも、システムを大幅につくりかえたとき、重複したメソッド名になっていたメソッドを発見出来ました。引数の数が違うため異なるメソッドとして動作していましたが、誤用の恐れのあるコードで、発見出来てよかったと思います。

f:id:sideci:20151224091157j:plain松下さんと松下さんの開発環境

GitHub Issuesはユーザへの提供価値のための場所に

松下さん: ユーザさんに、より多くの価値を提供するために、今後も新機能のリリースや機能の改善、時には機能の絞り込みをするのに力を割いていきます。合わせて、技術的負債も積極的に返していくために、SideCIも継続して使っていく予定です。ユーザに提供する新しい価値についてのタスクはGitHub Issuesを見る、コードに関するTODO事項はSideCIを見る、といった形で、使い分けていきます。これによって、GitHub Issuesを、ユーザに提供する価値についてのディスカッションの場として集中させることができます。

今後の課題

松下さん: SideCIへの改善要望でいうと、色々な種類の問題を見ることが出来ますが、対応の重要度が見られると嬉しいです。限られたリソースでユーザへの価値提供を続けるために、重要度、緊急度が高いものを積極的に対応していきたいためです。

松下さん: また、課題ではないですが、技術力が高いメンバーが増えたので、私がその方に教えてもらう前にSideCIに指摘してもらうことで、そのメンバーがより開発にフォーカス出来るようになるといいかもしれません(笑)

おわりに

インタビュー中も5分に1回ほどペコッターに質問があって、内容や回答の様子をチェックしていました。ペコッターの爆速回答のクオリティの高さの秘訣を垣間見た気がします。

インタビューにご協力頂きありがとうございました!

f:id:sideci:20151224091212j:plainペコッターの皆さん。左からデザイナー大塚さん、代表兼エンジニア松下さん
※取材にお伺いした日はエンジニアさんは冬休みとのことでした。残念。


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